2004年5月30日 タミヤグランプリ大阪大会レポート
(参加者:シンタロー、クラス:GT、シャーシ:TB エボリューション3)


2004年シーズン、シンタローはタミヤGPについて、こう考えていました。
今年新採用された「タミヤGPポイントシステム」によりシンタローは30Pのドライバーになりました。

このことから、エキスパートライセンスを持ってたら出れない「GT2クラス」にあと一回だけ参加できることになったわけです。
はいそうです。今年の世界戦はGT2クラスで狙ってましたよ。

しかし、先日発表された今年の世界戦予選、クラス分けを見てみたら

GT2クラス、消滅(^^ゞ


<事前練習編>

ということで、大好きなタミヤGPへの参加を遠慮する理由もなくなったので、今回は自分のウデ試しという意味も込めてGTクラスでのエントリーを決意したのでした。

しかし、エントリーしたものの学校、バイト、そしてレーススタッフと割と忙しい毎日が続き、結局TBエボ3を準備できたのはレースウィークの水曜日、練習ができたのは金曜日に学校が終わってから。チャンプに直行しての数時間だけと、非常に不安が残る準備段階でした。

ただ、走らせたわずか4パックでも、エボはよく走ってくれたし、それより何より、このページのひと

「ま、厳しいやろうなー。Bメインの上位に来たらほめてあげましょう( ̄ー ̄)ニヤリッ)」

ってことを言われたので、「負けてたまるか!絶対Aメインに残ったる!」という気合が入ってたので、なんとかして周りをあっといわせたかったのでした。
チーム名も、「TEAM CHAMP」でエントリー、はずかしい走りはできないのです。

<レース当日>

月曜日から、週末の天気はずっと曇り時々雨/降水確率50%をキープし、非常にレースができるか怪しい空気が漂っていました。
しかし、ふたを開けてみると、なんと土曜日もほぼ雨は降らず、前日夜になっても降ってきません。
バイト(30分残業)を終えて帰宅後、メカニックに来てくれることが決まっていたまつのさんに電話してみると、なんと翌日、朝から付き添いに来てもらえることになってしまいました。
これで引くに引けなくなり、なんと朝の3時まで準備をして、ようやく短い眠りについたのでした。


そして、予定よりちょっと起きるのに時間がかかりましたが、カーテンを開けたら、しっかり雨は降ってませんでした!
予定通りまつのさんに連絡を取り、打ち合わせどおりに合流、途中渋滞につかまることも無く思惑通りにかなり遅めの7時半ごろに海遊館に到着しました。
そして、かずま&パパさんの隣にありがたくピットを構えさせてもらい、空いてるうちに車検も通して、パーキングにマーチ君を預けて無事に準備も完了!
余裕を持って8時45分からの練習走行を走ることができました。

そして、朝一番ということもあり、昨日組んでおいたAタイヤをつけて走らせたのですが、単純に路面が砂だらけなのか、タイヤがもうこの温度でもタレているのか、それとも海遊館で23Tストックを走らせるのがはじめてなだけで慣れてないだけなのかは分からないのですが、取り合えずアンダーステアです。
しかも変なところに立ってしまったのでストレートエンドにばんばん刺さり、不安をいっぱい残して練習走行が終了することになったのでした(^^ゞ


ドライバーズミーティングでのひとコマ。
左から2番目の白一色のNSXが俺のエボ3、その右隣のモデナがかずまの04です。
ちなみにこの日のエントラントは320名だそうです。みんなラジコン好きですなあ(爆)

[予選一回目]

ドライバーズミーティングのあと、組み合わせがいよいよ発表です。
GTクラスは予選全25ヒートのうち、20〜24レースの4ヒート、約50名のエントリーの模様です。
俺は23レースと、かなり後ろのほうのヒートに当たりました。準備も余裕を持ってできそうです。

まったりしていたら、にぎりすぎワークスのよしださんが差し入れを持って応援に来てくれました。
これでまたひとつ気合が入り、いつもだったらレース日に絶対しないような、ダンパーメンテまでして準備を整えました。

そして、きっちりアライメントまであわせていよいよ予選一回目です。
アンプがフタバMC800Cなので、グリッドについたときからずっとフルブレーキ、スタートモードに入れてシグナルを待ちました。
そしてスタート!抜群のダッシュで1コーナーでハナに立ち、1周目から8秒台でタイムアタックにはいりました!しかし、なんと2周目から早くもコースの至るところで周回おくれに遭遇。結局このあと一回もクリアラップを取ることができず、タイムの出ない1ラップ目の記録で暫定順位は13位につけることに。
でも、タイム的にはクリアラップさえ取れればまだまだいけそうだったので、あとは自分次第といった感じで2ヒート目に向けて気持ちを入れ替えました。


おなじみ、今回のコースレイアウト@いい加減バージョン。
去年の2月とほぼ同じレイアウトながら、インフィールドはいってすぐのシケインがゆるくなってて走らせやすくなってると思いました。
個人的に難しく感じたのはストレート入り口までの複合コーナーでした。ギャップが見えにくいのでした。

[予選二回目]

予選2回目に向けて、ちょっとだけセットを変えて、モーターをきっちり再ブレークインして、準備だけは今回も余裕を持って終えることができました。
電池もちゃんと充電し、あとは自分のウデだけです。

また、俺の出番の前に、かずまがN1よりもGTジャパンよりも速いこの日の540最速タイムで、ジュニアクラスのポールポジションを獲得。
俺の周りのピットの雰囲気も最高です(^^)

そしてGTクラスの2回目の予選がスタートしました。
しかし、またく太陽が隠れない快晴の天気で路面温度がどんどん上がったせいか、上位陣にほとんど変動が無いようです。
これにはかなり不安になりましたが、水内セットとBタイヤがたれないことだけを信じて操縦台に上がりました。
自分の中でのAメイン確定タイムは8秒6。これを切ってくればAメインもありそうです、あとは、ひろし師匠も言うてる「気合」です!

そしてスタート、今回もスタートモードは効かせたのですが、後列スタートなので、やはり混乱に巻き込まれてしまいました。
でも、このスタックのおかげで逆に肩の力が抜けて、いい意味で落ち着いて走らせることができました。
中盤に電光掲示板を確認したら8秒60をマークしていることが分かり、こうなったらなんとしてでも8秒5台は出してファイナルを決めてやろうと渾身のタイムアタック!
そしてラスト30秒、タミヤのカサイさんのアナウンスで「シンタロー選手、ここで8秒52をマーク!」のアナウンスが入り、なんとか目標を達成して予選を終了することができました。

そんなか、いよいよ予選最終結果、果たして自分はAに残れたのかと心配になりましたが、かずまが、いきなり

「シンタローさん、8位やん。Aメインおめでとー」

とか言うのでガクッと来てしまいました(^^)
さあ、もうここまで来たらやるしかありません。


今回、予選・決勝を通じて使用した、タミヤの新型モーター、スーパーストックTZです。
レスポンスがよくてブレーキ感がない、フラットトルク、そして上まで回ると、
個人的に好きな条件を全部満たしてます。レイダウンが使えない下手な俺にはぴったりです。

[決勝Aメイン:30Laps]

正直なところ、気合だけはあったもののAメインに残れるかかなり自信が無かったので、決勝は「失うものは何もない!」って感じで2つ順位を上げての入賞を目指します。
予選が終わったあとはもう色んなところに電話掛けまくりです。もちろん自慢の(笑)

そしていよいよ全てのクラスの決勝が始まりました。
まず、先陣を切って登場したかずまが、途中一度はトップを譲る危ない場面を見せながらも、すぐに逆転してあとは独走で見事に優勝!幸先のいい空気で俺も決勝に臨むことができました。

そしていよいよGTクラス決勝Aメインです。
操縦台に向かう途中にもたくさんの人に「頑張れ!」と声をかけてもらい、緊張しながらも何かを期待してコントロールスタンドに登ることが出来ました。

そして、途中バンドトラブルでヒヤッとする場面もありながらも、メカニックのまつのさんの好判断でまったくトラブルが起きることもなく、万全の状態でスターティンググリッドに並ぶことができました。
8番グリッドはなんとマシンとシグナルを一緒に見ることができる位置、スタート勝負には最高です。

そして、いよいよスタート!
前方で大きなクラッシュがあった中、自分が一番信じられなくなるようなコントロールで1周目を4番手で通過、
上出来です、そして追撃開始!

アナウンスでは自分を含めたトップグループは3台、ということでいつの間にか表彰台圏内まで上がってました(^^ゞ
さらに、朝からを通じてエボ3が最高のパフォーマンスを見せてくれます、かずまパパの撮ってくれたビデオでも確認したんですが、トップの2台に追いつくと、なんと1周の間に2台をパス、信じられない展開で10周目、ついにトップに立ってしまいます。

レースはまだまだ序盤、どうなるか分かりません、そう思っていると15周目あたりで周回おくれと接触、この間にカーナンバー6番の藤原選手にトップを奪われてしまいました。
しかし、今度は藤原選手がミス、そしていよいよ終盤に突入する20周目を、なんとトップで通過、ラスト10ラップです!

そして今度は序盤、一度は下位までポジションを落としていた藤田選手が猛追!一方の俺はバックマーカーの処理にいっぱいいっぱいでペースが上げられません、そして25周目、ついに周回おくれの魚雷を食らってしまい万事休す、4番手までポジションを下げてしまいました。
しかし、執念で前を走るぽけっとRTの宮崎選手に追いつき、最終ラップインフィールド入り口でなんとかパッシング、3位表彰台だけは確保してチェッカーを受けることができました。

海遊館では初の23TストックのタミヤGP、悔しさもありますが、それ以上に充実感の残るレースでした。


奇跡の表彰台をゲットしたシンタローのエボ3です。
セットもモーター(タミヤの新型スーパーストックTZ)もうまくハマってくれたおかげですね!(^^)

[今回のレースを終えて]

レース前、バイト終わったあとのあまりの疲労感に一度は「もう行きたくない」とまで思ったレースでしたが、皆さんの応援、特にメカニックに来てくれたまつのさんのサポートのおかげで、いいレース結果を残すことができました。
最後にもう一度、
応援してくれた皆さん、ほんとにありがとうございました!m(__)m

Text & Photo By Shintaro Engineering